Eachine ET5(M12)のチューニング(調整)
【Eachine ET5 (M12)製品の品質】 ご自身でバルブタイミングや各部位の初期チューニング(調整)が出来ない場合は購入を考えた方が無難です。 運悪く、不動・不調な商品が届くというよりも、調子よく動作する製品が届く可能性の方が確率的に低いです。 運良く、すんなり始動出来る商品が届いた方々の全てのYouTubeを見ても、パフォーマンスが笑えるほど問題。 全ての動画のエンジンは吹けが悪い(かぶっている)です。これを普通(デフォルト)と思っている人が多い。 欧米諸国のミニチュアエンジンコミュニティーでも「動かない!」と、怒り爆発のユーザーさんが多いです。 機械物だけに、評判の悪い中国大手EC販売サイトで購入するより、生産者から直接購入する方が少しマシです。 海外のミニチュアエンジンコミュニティーには一般人、マシニスト、ET5の生産者とそのAsstも参加しています。 ヤフオク等でドロップシップ出品の商品は最悪です。○国向け商品や○国の返品商品の再販売、コピー商品等々。 |
|
【問題点-1】この製品は製造、および出荷段階で吸・排気バルブタイミング等が最適な位置にセッティング されていませんので、ロス等が多く最適(最高)のパフォーマンスで始動や運転する事ができません。 吸・排気バルブの開閉を司るカムのタイミング(オーバーラップ)の角度・形状設計がアバウトで、恐らく タペットクリアランスの多少のズレでも一応は動作する角度に設計した事で全サイクルの効率が悪いです。 |
|
【問題点-2】吸気・圧縮・燃焼(最適な点火時期ではない)・排気で点火タイミングにもロスがあります。 ピストンの位置と動輪に埋め込まれているセンサー用マグネットの位置を調整する必要がありますが、 クランクシャフトに動輪の止めネジ溝がありますので簡単には改良・調整する事が出来ません。 |
|
【問題点-3】殆ど意味の無いスロットルレバー(エアー開閉バルブ)は、混合気(エアーの吸い込み量)で 燃焼効率を悪くして、所謂「かぶり気味」の不安定な低回転を生み出すだけのスロットルレバーです。 本来、キャブレターの燃料ニードルとエアーバルブは連動していないと意味が無いです。ラジコンEG用の キャブレターと同様の単純な構造のキャブレターですが、スロットルレバーでエアーを多く取り入れても、 燃料を多く取り込めない(全然吸い込まない)という杜撰な設計ですので、少し改良が必要でした。 |
|
【問題点-4】新品から数分でキャブレターやエアーレバーの半田外れや折れが生じる場合があります。 シリンダーヘッドにあるバルブと銅板ガスケットの間隔が狭く、シリンダーヘッドや銅板ガスケットの 取付時に約0.4mmズレるとバルブが干渉しますので、最悪の場合は吸気バルブ軸・排気バルブ軸が 曲がります。組み付ける際は干渉していない事を確認の上、慎重に組み付ける必要があります。 |
|
【問題点-5】劣悪なスパークプラグはハウジング部と絶縁がいしの接合部に重大な問題があります。 また、イグニッション電圧に適した熱価ではなく、中国製の適当な汎用プラグが装着されています。 品質が悪く短寿命、スパークが不安定、○○○○する、これはスパークプラグとは言えないでしょう。 |
|
【問題点-6】この製品ET5(M12)と後継モデルのM15、M90、M91、M12C、M12B、M17B、M92、 M93、M94など、全ての水冷モデルが構造設計上の致命的欠陥で水漏れが発生します。 一定時間運転するとホッパーに入れた冷却用水がシリンダーとシリンダーライナーの隙間を通り クランクケース内や後部などに漏れ出します(シリンダーの熱でOリングが縮み漏れ出します)。 |
|
【問題点-7】ロッカーアームカバーを外すとロッカーアームのガタが大きい事に気付きます。 多少のクリアランスは必要ですが、ガタが大きいと後々問題を引き起こす可能性が生じます。 このエンジンを長く愛用するつもりでは無い場合、気にすることはありません。世界各国の 繊細なモデラーさんや長く愛用したいユーザー達は、皆シムワッシャーを通しています。 |
|
【問題点-8】クランクシャフトの2つの中国製ベアリング。エンジンの回転数や力の加わり具合から 直ぐにベアリングの機能が減少する事はありませんが、一定期間で「ゴリゴリ」が出てきます。 噂では初期ロット以外の製品はドイツ製のベアリングを装備しているそうですが確実に怪しいです。 |
|
【問題点-9】各部の真鍮の色を見ても解りますが、真鍮の材質(種類・製造元)が統一されていません。 せっかく真鍮を多く使用して製作しているのに、材質や各部の色がバラバラで高級感が半減しています。 シリンダーヘッドとバルブも同一会社が製造していない可能性が高く、精度面から○○○○が生じます。 高いパフォーマンスを望むのであれば慎重にバルブの「すり合わせ」をされた方が良いかと思います。 |